てらこやの授業

授業内容

講師による日本語授業は毎回60分です。
各クラスの授業内容は、以下のようになっています。

【て組】(4歳から)
楽しく日本語を学びながら、日本語や文化に触れることを重視したクラスです。
年中行事、日本の遊び、歌、読み聞かせなどを取り入れながら授業を行います。

また、独自開発の教科書とひらがなワークブックを使用し、
運筆からひらがなの読み•書きまで丁寧に指導しています。

【ら組】【こ組】(5歳から7歳くらい)
楽しく日本語と日本文化を学びながら、独自開発の教科書を使用して
日本語の運用力(特に話す力、読む力)を高めていくクラスです。

ひらがなの復習やカタカナの導入を楽しく指導しています。
「て組」同様、日本の年中行事や遊びも適宜取り入れております。

【や組】【ア組】(7歳から10歳くらい)
子どもたちの知的好奇心を刺激しながら、
日本語力だけでなく、総合的な「考える力」を育成します。

言語面では、日本国内や海外で使用されている教材も使いながら、
基本的な漢字も含めた日本語の読み•書き能力を高めます。

認知面では、子どもたちの「なぜだろう」という気持ちを大切にしながら、
ただ知識を享受するだけでなく、自ら考え、発信する力の基礎を築きます。

【ム組】【ス組】(10歳から15歳くらい)
ひとりひとりの興味•関心に合わせ、多様なトピックについて学びながら、
総合的な日本語運用力を高めます。

日本国内海外で使用されている教材のほか、
日本の地理•歴史、最近のニュースなどを題材に勉強を進めます。
また、日本語で情報を受信•発信するための基礎、
基本的な敬語、話し言葉と書き言葉の違いなども学びます。

授業計画で重視していること

子どもたちの生活背景や、到達度、学習スピードに合わせて授業を計画しています。

そのためクラスは学年ではなく、各々のニーズや到達度、
発達段階などを総合的 に考慮し、フレキシブルに編成しています。

現地校や習いごとなどのバランスの中で、日本語の勉強が続けやすいように、
子どもたちひとりひとりの興味•関心に合わせた授業内容はもちろん、
授業ひとつひとつ、一ヶ月、一学期を通して、
達成感を得られるよう工夫しながら授業計画を立てています。

「てらこや」の運営

保護者、講師および趣旨に賛同する協力者のオープンなネットワークが
「てらこや」の運営母体です。

会計、課外授業・イベント、ITなど担当を決め、協力して進め ています。
また担当者ごとの打ち合わせのほか全体でのミーティングを定期的に開き、
インターネットも活用して円滑で密なコミュニケーションをはかっています。

それぞれの得意な分野を活かし、皆が積極的に運営を担い元気に活動していることが
てらこやの大きな特色であり、また生命であると思います。

「てらこや」を設立した動機

保護者の強い願いからです。

オランダに既存の日本語教育機関は、将来日本へと帰国する子供たちが
すぐに日本の学校のクラスへ編入・進学できるようにすること、
そして日本社会にスムーズに適応できるようにすることを主目標としてい ます。

日本国内の小中学校と同じカリキュラムを、日本国内の学校と同じスピードで授業が進みます。
それは日頃オランダ社会で生活し、日本語に接する機会の限られた子 供たちの
ニーズや到達目標には必ずしも合致しません。

また子供たちの使用言語や保護者のバックグラウンドも多岐(多国籍)にわたっているため、子供たちの多様性も尊重しながら、楽しく勉強を続ける場所をと願う保護者が中心となり、賛同者とともに2008年に発足しました。