国語教科書をとことん使う!

橋本武先生という人を、聞いたことはありますか?

小説『銀の匙』を3年間読み込む授業で、
灘校の生徒達を東大合格日本一に導いた
有名な国語の先生です。

もちろん、いろいろな授業のスタイルがあり、
それぞれ長所があるものですが、
ひとつの作品をじっくり読むことでしか
得られない学びもあるのではないかと思います。

★★★

今年度、こ組&や組では、国語教科書の読み物を扱っています。

ひとつひとつの読み物を、とことん使う予定です。

夏休み中に日本語から離れていたお子さんにも、
無理がないよう、少し易しめの文章を、
まず1ヶ月ゆっくり読むところから始めました。

保護者の方によっては、「うちの子にはレベルが低すぎる」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、まずはさらっと読める文章がいいのです。
そうすることで、単語ごと、節ごと、文ごと、段落ごとのまとまりを感じながら、
声に出して読むことができるようになります。

おしゃべりが得意なお子さんでも、まとまった話をするのはまだ苦手です。
その前段階として、音読をくりかえし日本語の文の構造をからだに
覚えさせることはとても大切です。

登場人物、おおまかなあらすじ、文章の構成、登場人物の気持ちの変化、
それについて自分はどう考えるのか

例え読みやすい文章であっても、それを再度
自分のことばで表現するのは、簡単なことではありません。

また、読みやすい文章だからこそ、一歩踏み込んだ分析をするだけの
余裕がでてきます。

その子にしかできない読み方が、できるようになります。

それが、考える力•表現する力を育てます。

★★★

国語の教科書をとことん使う、
まだまだ続きがあります。

読み物のトピックに合わせ、理科•社会の内容に発展させる予定です。

まだ教案の段階ですが、こ組は雨の話なので、
雨が降る仕組みや、各国の降水量の比較などを。
先週は、Y先生が水の実験をしてくれましたね。
(先週の授業の様子は、こちらから

や組はセーターが出てくる物語なので、
繊維の種類や作り方着物の歴史などもおもしろそうです。

さらに、子どもたちの「伝えたい」気持ちを刺激する、
パーソナライズした活動としては、
「雨の日の楽しい過ごし方」「一番お気に入りの服」について
子どもたちに発表してもらうのもいいなと思っています。

授業展開の仕方は、無限大です。

★★★

国語の教科書をとことん使う授業の様子、
本ブログ内の「授業風景よりでも、
随時ご紹介しますので、お楽しみに!

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